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【留学レポート⑥】

2023年12月11日 中学 高校
 

☆教会☆ハロウィン☆クリスマス☆



こんにちはアメリカのオレゴン州のBrownsvilleに留学中の「笠原美紀」です。

Brownsvilleはとても田舎でオレゴン州の中でも古くからある町です。
冬はずっと雨が降っていて、プラマイ1桁台と沖縄に比べると寒いのですが雪はなかなか降らないそうです。

私のホストファザーは牧師で他の留学生に比べて教会で過ごすことが多いため、教会について日曜日の内容とイベントを紹介しようと思います。

ホストファザーの教会はバプティストという教派で、ホストファザーともう一人ジャスティンという牧師がいます。ジャスティンは友達のイービーのお父さんでフレンドリーでとても面白いです。 日曜日は9時から12時までサンデースクールと礼拝、18時半から20時半まで高校生の聖書の勉強会があります。
キリスト教徒でないと言葉は聞いたことがあるけど、実際にどういうことをするのかあまり想像がつかないという方も多いと思うので、それぞれの内容について紹介します。

私たち高校生のサンデースクールはジャスティンが担当しています。
大学生向けに行われた「神は実在するのか」という講義のビデオを見て、テキストを使いながら宇宙の起源などを勉強しています。専門用語がたくさん出てくるので難しいですが、神という存在を科学的に証明していくのでとても興味深いです。
ちなみにホストマザーは中学生のサンデースクールを担当しています。 礼拝では、ホストファザーの説教の前に歌を歌う時間があり、ギターやピアノの生演奏の中、みんなで大合唱します。毎回曲はランダムなので私は全く知らないのですが、スライドショーに歌詞が表示されているので、みんなが歌っているのを聞きながらなんとなくで歌っています。みんなノリノリなので私も気持ちよく歌っているのですが、調子に乗ってきたところで急にアレンジが来て1人音を外しています笑

ホストファザーの説教では、聖書の中の話を毎回3,4文ずつ1時間くらいかけて解説します。大体2ヵ月位で一つの話の解説が終わります。ホストファザーはジョークを交えながら話すので、堅苦しくなくリラックスした雰囲気です。はじめの頃は何を言っているのか全くわからなかったのですが、最近ホストファザーが日本語対訳付きの新約聖書をプレゼントしてくれて理解できるようになりました。
ちなみにバプティストでは旧約聖書と新約聖書を信仰します。たとえ日本語で書かれていたとしても、独特の比喩や引用、省略などがあり、なかなか簡単には理解できないので、頭を使って読んで理解を深めるのがとても楽しいです。

夕方の高校生の聖書の勉強会もジャスティンが担当しています。30分ほど全体で聖書を読み合わせてジャスティンが解説したあと、年齢と性別で4つのグループに分かれます。グループの中では、聖書の内容をさらに深く話し合ったり1週間の出来事を共有して振り返ったりします。そのあとレクタイムがあり、お菓子を食べたりゲームをしたりして遊びます。みんなこの自由時間のために集まっているという感じで、グループでの時間のとき他のグループが終わったのを見ると、自分たちのグループも早く終わらないかとみんなソワソワし始めます笑

こんな感じで日曜日は教会で過ごす時間が多く、たくさんの人と交流するので学校よりも疲れます。実は私の学校は基本的に月〜木しかないのですが、日曜日も合わせると週5とちょっと学校に行っている感覚です。まあ、確実に薬科のほうが大変です笑

また教会ではさまざまなイベントがあります。
これまでに私が参加した中で印象に残ったイベントを時系列に紹介します。

ステイ先に到着した翌日に早速近くの公園でピクニックをしました。
持ち寄ったお昼ごはんを食べたあと、川で数名が牧師に支えてもらいながら、仰向けに倒れるように水に浸かったあとまた起き上がるという儀式を行っていました。
そのときは何をしているのかわからず、なんとなく公民で勉強した洗礼式みたいな感じのものなのかな?復活を表しているのかな?でも小さな子どもがやるものじゃないのかな?と思っていました。後で調べたところやはり洗礼式でした。
イエス・キリストの死と埋葬,復活を象徴する神聖な儀式で、これまでの生活に別れを告げ,イエス・キリストに従う者として新しい生活を始めることを意味しているそうです。また、幼児洗礼を認めず,自覚的な信仰告白にもとづき,全身を水にひたす浸礼による(洗礼の仕方にもいくつか種類があるそうです)バプティズムbaptism(洗礼)を主張することからバプティストという名前がついたそうです。

このとき、学校で習ったことが実生活と結びついた!と少し感動しました笑


9月初め頃、学校が始まる前に中高生メンバーでビーチに行きました。
ビーチと言えば晴れ渡る空と白い砂浜、エメラルドグリーンの海という沖縄のビーチを想像しておりルンルン気分で到着しました。しかしそこに広がるのは、灰色の空に灰色の砂浜、そして謎の泡が浮いている灰色の海。さらにとても寒く雨まで降っていました。
正直帰りたいと思いましたが、リリーという女の子とそれぞれ日本語と英語を教え合って楽しい時間を過ごせたので良かったです。
改めて沖縄のキレイな海を求めて、世界中から観光客が押し寄せる理由がよく分かりました。

ハロウィンでは教会の駐車場で「trunk or treat」をしました。「trunk or treat」とは数台の車を駐車場に駐めて、それぞれ車の持ち主がトランクに仮装に合わせたデコレーションを施し、まわってくる子どもたちにお菓子を配るイベントです。
また、教会内ではホットドッグとココア、スナック菓子が無料で提供されていました。私はホストシスターとイヌイットの仮装をして、トランクをブランケットや白い毛布、ライトで飾り付けをしました。ホストファザーとホストマザーはメリー・ポピンズの仮装で、それぞれの車に映画に出てくるはしごや自転車、鏡などを飾っていました。

さらに作品内の音楽まで流していて、完成度が高かったです。



1番衝撃的だった仮装は消防士の家族が本物の消防車を2台持ってきていたことです。実際、中にも入らせてもらったのですが様々な機械があって圧倒されました。



「trunk or treat」のあとは教会メンバーでお化け屋敷に行ったあとトリック・オア・トリートをしに家をまわりました。お化け屋敷は小規模のもので怖くはなく面白かったです。
料金が現金の代わりになんと食べ物の缶詰2個でした笑
どの家も庭にかぼちゃやスケルトンなどハロウィンのデコレーションをしたり、ライトアップしたりしていてまわっていてとても楽しかったです。中には家のガレージにハロウィンの映画を投影している家もあり、驚きました。「trunk or treat」 でまわった分と、学校でもらった分、さらにトリック・オア・トリートで20軒ほどまわったのでずっしりと重みが感じられるくらいたくさんのお菓子をもらいました。

トリック・オア・トリートのあとは友達の家に集まって、お菓子を交換し合いました。
わたしのなかでハロウィンは子どものイベントというイメージがあったのですが、こちらのハロウィンは学校や地域、教会をあげてのビッグイベントでとても楽しかったです。



これまで経験したイベントはこんな感じです。

また、冬には中高生でスキーに、3月には高校生グループでメキシコに行く予定です。
メキシコにはホストシスターの姉家族が住んでいて、3歳の男の子と今年生まれたばかりの女の子がいるので会いに行ける日が待ち遠しいです。

さて、教会についていろいろと紹介しましたがいかがでしたか?

わたしはこちらに来るまではキリスト教がどのようなものか全く想像がつかず、なんとなく厳かな雰囲気を想像していましたが、実際はもっと身近なものでした。

今まで特定の宗教を信仰してこなかったいわゆる典型的な日本人の私が、バプテストを完全に理解するのはやはり難しく、信仰している人たちの中にいるとときに不思議な気分にもなりますが、この感覚も経験することができて良かったなと思っています。

アメリカは11月からすでにクリスマスムードです。
家族だけでなく、クラスや友達同士でプレゼント交換があるので今からとてもワクワクしています。



皆さんも大切な家族や友人とのステキなクリスマス、お正月を過ごしてくださいね。
最後まで読んでくださりありがとうございました。